幸せの見つけ方

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日本の大学で学ぶ意味を考える

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どうも、ぷらてんです。

 

前回記事に若干関連する記事です。

まだ読んでいないひとは、こちらをどうぞ。

 

www.plus10net.com

 

今後の日本は学歴重視ではなく、能力主義になっていくという話をしました。

そこで、今回は日本の大学に進学する意味を真剣に考えてみたいと思います。

 

大学進学を控えるお子さんを持つ方はもちろん、現在在学中の大学生にも見ていただきたい記事をつくりました。

 

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私の学生生活 

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大学を卒業した方にお聞きしますが、

大学で受けた講義がどこまで今の仕事・生活に役立っていますか?

 

理系学科出身のひとであれば、「おおいに役立っている」と回答するひとが多そうですが、私のような文系学科出身のひとであれば、「一部役立っている」程度のひとが多いのではないでしょうか。

 

私は教職をとりつつ、専門科目は卒業単位を30単位以上こえて取得し卒業しましたので、他の同級生にくらべたくさんの講義を受けました。

 

しかしながら、今の仕事・生活に役立っている講義は、せいぜい「心理学」の講義くらいです。

その心理学の講義ですら、他学科の授業でした。

 

親や兄のすすめるまま、流されるように高校・大学と進学先を決めた私は、自分で考えるクセが身についておらず、目的意識もなく淡々と大学生活を送っていました。

 

やりたい仕事もないので、就職活動はやる気がおきず、父が見つけてくれた地元企業に、やはり流されるように就職しました。

 

大学生活は最高に楽しかったですし、人生において大変有意義な時間であったことは間違いありません。流されるように地元に帰ってきましたが、今の生活にも満足しています。

 

しかし、最高学府である大学の講義を今の仕事や生活で役立てていないことは、めちゃくちゃもったいないことだと、今では猛烈に反省しています。

 

せっかく高い学費を支払うのだから、もっと真剣に学科選びをすれば良かったと…。

 

すべては、将来設計の甘さが招いた結果です。

 

大学のコスパ 

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こういった反省があるがゆえに私は、よほど明確な目的がある、もしくは自分が就きたい仕事に直結している学科があるという理由でもない限り、娘に大学進学(特に私立)をすすめないでしょう。

 

なぜなら、今はまだ良いですが、娘が大学進学をする頃(15年後)には、確実に大学のコスパは低下していると考えるからです。

 

 

大学時代、「講義1コマは5千円の価値がある」というのを聞いたことがありました。

4年間に支払う授業料を卒業までに必要な単位数で割るとそうなる、ということです。

 

では実際、どうなのでしょう。

 

文部科学省の調査によると、平成28年度の私立大学の授業料の平均額は877,735円です(ただし、理系文系で差あり)。

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出典元:私立大学等の平成28年度入学者に係る学生納付金等調査結果について|文部科学省

 

  

卒業単位は大学設置基準(第32条)で最低124単位となっていますので、124単位とします。

1講義で得られる単位数を一般的な2単位だとすると、4年間でおよそ62の講義を受けることになります。

 

1講義あたりの平均授業数は大学設置基準(第23条)で10週または15週となっていますので、一般的な15週で計算します。

 

これらの条件で計算すると

 

877,735(円)×4(年)/62(講義)×15(週)= 3,775円

 

となり、5千円には届きませんでした。

もしかすると、「講義1コマ5千円」というのには授業料以外の金額も含まれていたかもしれないので、条件を変えて再度計算しました。

 

参考にしたのは下記サイトです。

 

manabi.benesse.ne.jp

 

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出典元:入学から卒業までにかかるお金(2)学費編|マナビジョン

 

 

「在学中にかかる授業料・施設設備納付額のめやす」の合計金額に「初年度納付金のめやす」の入学料の金額を加算すると、4年間で大学に支払うすべての経費が算出できます。

 

これらの条件で計算すると

 

私立文系

(3,616,964(円)+242,579(円))/62(講義)×15(週)= 4,150円

 

私立理系

(4,955,188(円)+262,436(円))/62(講義)×15(週)= 5,610円

 

それっぽくなりました。

 

私の通っていた大学は私立文系でしたが、学費が高いことで有名だったので、きっと4年間のすべての経費で計算すると、「1コマ5千円」くらいだったのでしょう。

 

授業料以外も含まれているので厳密には「1コマ5千円」ではないのですが、この方がキリが良くインパクトがあるので、子どもに言って聞かせる分には問題ないと思います。

 

 

「1コマ5千円」って考えると、私はかなり高いと思ってしまいます。 

 

もし今、貴重なこづかいから5千円を支払って、ある有名な講師(著者でもアスリートでも何でも良いです)のセミナーを受講しに行ったとしたら、

 

途中で寝るなんてありえません。

 

お金だけ支払って、友だちに代わりに参加してもらうなんてアホなことはしません。

 

講師がネットから適当に引用した資料を配付して、ただそれを1時間半読むだけだったら、詐欺だと怒るかもしれません。

 

 

しかし、少なくとも、私が学生時代の講義では、上記のようなことは当たり前のように行われていました。

 

 

本来、最高学府である大学の講義は、「1コマ5千円を支払う価値があるほどの内容」であるはずなのに、あまりにもそのことを意識しないで、ただ単純に単位を取るためだけに受けている学生が多いと思います。

 

一方で、教員側も、そこまでの価値がある内容を提供しようという意識が低いことがあります。

 

私の体験談になりますが、大学時代に受けた教職の講義で、先生が配付する資料を忘れてきたことがありました。

 

どうするのかと思ったら、先生は「取りに行くのが面倒だ」と言って、開始10分でその日の授業は終了しました。

 

せめて休講にして、別日に補講を入れれば良いのですが、その先生はしっかりと出席を取って1コマとしてカウントしました。

 

私の周りでは、授業が10分で終わったことをよろこぶ学生も多くいましたが、こういう学生は、ただ単純に単位を取るためだけに受けている学生です。

 

私は1コマの価値を既に知っていたので、価値がある内容を提供しようという意識が低い教員の態度に、とてもイライラしていました。

 

 

もし仮に、学生が毎回講義を受けるたびに、教室の入り口で先生に5千円を支払っていたら、学生も先生も「1コマ5千円」の意識が高まり、質の高い講義になると思うんですけどね。

 

大学のコスパを支える昭和式雇用 

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では次に、そこまで高い授業料を払ってまで日本の大学に行く価値があるのか?

コスパは良いのか?という点で考えてみます。

 

結論としては、「今のところ、めちゃくちゃコスパが良い!」です。

 

 

次のグラフは厚生労働省が毎年発表している学歴、性、年齢別の賃金の推移です。

 

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出典元:平成29年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

 

小さくて見づらいかもしれませんが簡単に説明すると、右に向かって年齢が上がり、上に向かって月額賃金が上がります。

 

こちらのデータを見ると、男女とも年齢を重ねるごとに月額賃金が増えていることが分かります。

 

男性の「大学・大学院卒」で見ると、月額ピークは50~54歳のときに迎え、月額賃金は53万3300円です。

 

もうひとつ分かることは、「大学・大学院卒」とその他の学歴卒との差が、どんどんと離れていくということです。

(ちなみに専門学校卒は高卒扱いになります。) 

 

これは、日本の企業がまだまだ昭和式(学歴重視、年功序列、エスカレーター式)の給与体系であることを示しています。 

 

では、大卒と高卒で年々月額賃金の差が開いていくと、最終的な生涯賃金はどのくらい差が出るのでしょうか。

 

そのことが分かるのが次のグラフになります。

 

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出典元:ユースフル労働統計2017|労働政策研究・研修機構

 

 

こちらのデータによると、高卒と大卒の生涯賃金の差は次のとおりです。

 

男性

 高卒の生涯賃金 2億0730万円

 大卒の生涯賃金 2億7000万円

 差 6270万円

 

女性

 高卒の生涯賃金 1億4640万円

 大卒の生涯賃金 2億1670万円

 差 7030万円

 

恐ろしいほどの差がありますね。

 

ちなみにこのデータ、退職金を含めていませんので、含めればもっと差が開くと考えられます。

 

以上のデータから、私立の理系大学の4年間の学費(入学金含む)約520万円を支払ったとしても、将来的なリターンが6~7千万円も増えるのであれば、大学進学は「めちゃくちゃコスパが良い!」と言わざるをえません。

 

大学のコスパが低下する理由 

企業によっては、能力主義のアメリカ式雇用をしているところがあるとは思いますが、統計的には、「大学を卒業している」というだけで、高い給料がおおいに期待できることが分かりました。

 

これはある意味、日本の社会においては「大卒」というのが一種の資格なのです。

 

「大学で何をしたのか?」「大学の成績はどうだったのか?」「卒業研究のテーマは?」などは、就職活動時には重要かもしれませんが、入社してからはほとんど関係なく、年齢とともに給料はあがっていきます。

 

それほどまでに、ただ大学を卒業するだけでもらえる「大卒」という資格に絶大な信頼をよせ、極端に言うと「大卒なら高卒よりも優秀だから給料を高くしよう」という判断になっているのです。

 

何かおかしくありませんか?

 

本来、評価の基準は「仕事ができるか、できないか」であるべきです。

今まで自分たちはテストの点数が高ければ「S」や「5」といった、高い評価をされ続けてきました。

 

それなのに、社会に出ると、仕事ができても、高卒では大卒より評価が低く、若いひとは年配のひとより評価が低くなります

 

この大卒や年配に対する大盤振る舞いは、近い将来、必ず是正されます。

 

なぜなら、企業にそのような余裕がなくなるからです。

  

www.plus10net.com

 

前回記事でも言いましたが、今後の日本は労働人口が減少し、人材の獲得が非常に困難になります。

 

そうなると、1人足りとも無駄な雇用はできなくなり、多くの企業は少数精鋭にならざるを得なくなります。

 

いつまでも昭和式な給与体系を続けていては、せっかく採用した優秀な人材も、能力に見合った給料を支払ってくれる実力評価主義の企業にすぐに引き抜かれてしまいます。

 

実力評価主義社会が到来すると、「大卒」というだけでは何も評価されなくなり、もはや「大卒」が資格ではなくなります。

 

大学の進学意義は「研究者を目指す」、「大学じゃないと取れない資格が必要な職種を目指す」、「公務員を目指す」に絞られてきて、ただ何となく大学に行くような無駄なことは、誰もしなくなります。

 

 

私はこう日本の未来を予想しているので、上記のような明確なビジョンがないかぎり、娘に日本の大学への進学をすすめることはないでしょう。

 

さいごに

あえて日本の大学と言っているのは、海外の大学であれば日本ほど明確なビジョンがなくても行く価値はあると考えているからです。

 

人口がどんどん減少していく日本で稼ぎ続けられる保証はどこにもないので、海外で稼ぐ力を身につけることは、とても意義のあることです。

 

そのためには、まずは英語を話せなければ始まりません。

 

海外の大学進学は、百歩譲って専攻した専門性が身につかなくても、海外で暮らすすべは確実に身につけることができます。

 

それだけでも、日本にいながら同じ能力を身につけることにくらべると、格段に効率がよいです。

 

また、話せば長くなるので具体的には割愛しますが、日本の大学(特に私立)の質は、これからも低下の一途をたどると考えられるので、娘を預ける不安があります。

 

 

こう日々娘のことを考えて、大きくなったらアドバイスしてあげたいと考えているのですが、一方で、私は親のすすめるまま流されるようにこれまで生きてきて、今猛烈に反省しているので、あまり押し付けにならないようにしていきたいです。

 

できる限り自分の頭で考えさせ、考える参考としてさまざまな知恵を提供してあげられたら良いと考えています。

 

 

ちなみに現在3歳の娘は、既に大文字のアルファベットをほぼ読めます。

ひらがなは3歳になる前にマスターしました。

私が叶えられなかった海外留学の夢を、ぜひ実現して欲しいとひそかに願っています。

 

今日も世界中で幸せな出来事が起きますように。